アイアンを#5からのセッティングの方で、イージーに#4アイアンの距離を打つためには次に何を入れるべきか?このような相談をかけて頂きました。
何が易しいかは人によって違いますよね、でもその辺の距離をイージーにと言われると、上がり易いものから提案していきます。
ウッド型、ウッド型の奥行きの深くないもの、それにオフセットを付けたアイアンとの中間型、アイアン型の順になりますか、そして苦手なもの、見た目が受け付けないものなど消去していってもらいます。
まず、「ロフトの多いショートウッドは見た目が嫌いでアウトです、もし入れたとしても20代の若さでキャディーバックの中にウッドが5本ってどうですか?」
「フードのファスナーを開けるとブァって花が咲いたみたいにヘッドカバーだらけになりますよね、これ以上ヘッドカバーは付けたくないなぁ」とスタイル的な理由で却下でした。
中間型ユーティリティーも塗装ヘッドの為ヘッドカバーがいるので消えました。
最後に優しいアイアン型として候補に挙げたのがSYBの中空アイアンMC-700です。
ヘッドも軽く#5で38.5~39インチくらいでは組めますし、カーボンでスペーサーを作りホーゼルに組み込み、チップ径の細いシャフトを使うとユーティリティー的な面白い弾道になります。
#4の距離を埋めるのはMC-700でしたら、カーボンで長めに組んだ#5で充分なのですが、5の刻印の入った#5アイアンが2本入っているのは見た感じ的に許せないと言うことで、ソールの刻印を埋めてプロトタイプのような仕上がりに。
これが工房に置いてあると意外と高評で「なにこれ!」から始まり、「カッコいい~」とか、#5アイアンが2本にならないように、番手の刻印を溶接で埋めて消したと言うと、「その気持ちわっかるは~」と共感する人多数です。
MC-700は素材がステンレスなので、埋めて研磨した部分はメッキレスでも錆びないですから、これってアリです。無刻印なのでゼロ番アイアンと呼ぶのもアリです。
お気持ち察します。まさしくうちのスタイル “FIRST,HAVE FUN” です。