MODUS メイド イン ジャパン

日本シャフトのモーダスです。
プリントも派手に、打倒ダイナミックゴールドツアーイシューみたいな勢いでしょうか。

日本正規代理店のツアーイシューはもう販売終了していますが、テレビや雑誌を見ていても「あっ、ツアーイシュー」みたいに露出が多いので、やっぱりメディア映えするように結構意識してるのかなぁ....。

 

S、Ⅹ、TXのラインナップですが、フレックス表示から抱く一般的なイメージよりも、少し柔らかめのⅩでDMGS200、TXでDMGⅩ100みたいな感じでしょうか。 

各フレックス間での差は、ミドルアイアンで約12CPM程度の設定。
37.0インチ#6だとおよそ、S315cpm、Ⅹ327cpm、TⅩ338cpm。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            
硬さの選定プラス、フレックスが違えば重量の変化も大きくS114g、Ⅹ120g、TX126gですので、選ぶ際には色々なことを楽しく妄想できそうです。

高精度なメイドインジャパン贔屓のユーザーにとっては気になるシャフトだと思います。

 

特に、あえてダイナミックゴールドではなく、アイアンにはずっとNSブルーを使われて来ているコアな日本シャフトユーザーの方々にとりましては気になるところではないでしょうか。

TⅩが重量的には126gでNSブルーのSと同じですが、シャフトのバランスが違うので仕上がり長が違ってきますし、ヘッドバランス、クラブ長に対しての総重量も少し対等には比較しにくいかもしれません。

総重量的にはモーダスの方がブルーより軽く仕上がります。「シャフト全体均一な肉厚のブルーvs先端をしっかり肉厚にしたモーダス」こんな感じで、しなり感は個々の好みといったところでしょうか。

 

最近、日本の復興にむけ、モノづくりの国とか、日本の技術力とかよく耳にします。
「ものづくり」は、一つの製品の設計図面が起きて完成するまでに色んな工程があって、全ての工程が気持ち的に妥協ゼロ、作業的に誤差ゼロを目指して良いかげんで。何かをしていくと全く個体差、誤差が出ないわけは無く、ゼロを目指している工程の集まりを通ってくると、完成品に積み重なった誤差もゼロに近い。
一工程にでも「こんなもんでいいよ」みたいなゆる~い仕事があると、各工程でのがんばりが一瞬にして残念なことになるので、そんな気構えではそのチームには入れない。
世界に誇るメイドインジャパンは、きっとそんな気質の連携で作られているのでしょう。

 

 NS950を、世界のクラブメーカーのスタンダードにしてしまった日本シャフトの製品も、何セット組んできたか解らないぐらい組み立ててきましたが、まぁいつも同じです。

ヘッド重量が完璧にフローして、チップ挿入長も合わせているのに、バランス、硬さがバラついたら組み立てる側もガックリきてストレスに変わっていきますから。
 

 

 

「#7アイアンを振った時に、シャフトが横の木に当たっちゃいました。」
「曲がったので修理に持って行きました。」
「総重量、バランス、振動数、まったく最初と同じモノで帰ってきました。」
当たり前な話しすぎて解りにくいですが、この普通の当り前さが、ツアーイシューという特別に分けたモノを持っていない日本シャフトの品質でしょう。

 

僕自身は「市販品=ツアーイシュー」ツアー現場への支給品も市販品も同じ品質管理で作られていなければいけないと思う派です。
検品でマイナス値のぎりぎりセーフとプラス値のぎりぎりセーフが混じったセットを自ら否定してないですよね?

たかがゴルフにそこまでのモノは必要ないという考えもあると思います。「そんなん関係ないでぇ、練習しぃー」って上級者にクラブ談義を遮断されている人達も良く見かけます。
でも自分の力に合っているのでしたら、使いこなしたいという気持ちも強くなってくるでしょうし、良すぎるクラブを持つことは悪いことではないと思います。
良いクラブが、良いスイング、良いリズムを作るとも言われていますし。
上級者ではなく、「なんか〇〇番アイアンだけ振りにくいと思うねん、良く失敗する」みたいにシャフトの違和感に気づく初心者にも多く出会ってきました。

 

また後日ワークログにて、過去に組んできたNSブルー等の、アセンブルデータと比較してみたいと思います。