軽量スチールシャフト仕様のアイアンをカーボンシャフトへリシャフトです。

スチールが重く感じてきたので、カーボンシャフトにして今より軽量化したい。

ユーティリティやショートウッドを入れる辺りのセッティングが上手くいかないので#5、#6で楽に飛距離を出したい。

お客様のこれらの要望に対して、カーボンへのリシャフトにプラスして、ヘッドの大きさを生かした長尺化を提案させて頂きました。

ベースとなるアイアンはミズノJPX-F600。ロフトの立っている番手にタングステンをハイブリットすることで、球の打ち出しを高くして距離を出すといったコンセプトのモデルです。

構えた感じもヘッドは大きく安心感がありますし、カーボンシャフトのバランスポイントを有効に使って長尺気味に組みます。

クラブが長くなるとヘッドスピードも上がり、弾道は高くなります。カーボンシャフトを使うことで、程良い軽量化をし、長くても振りきり易くします。

通常は♯5を38.0インチで0.5インチピッチで、ウエッジを35.5インチのセットに組みます。

今回は♯5が39.25インチでウエッジを35.5インチになるようにピッチを変更して組みました。

番手間ピッチは単純に均等割りではなく、ショートアイアンを通常の8分の4インチ、最長の#5を8分の6といった具合にフローさせています。ショートアイアンの長い軽いはデメリットになるので、そのあたりを考慮してそうしました。

 
せっかくのミズノさんの綺麗なトレーリングエッジのカットデザインを削り落すのは心苦しいのですが、あまりデザインを変えないように重量調整のため切削加工をしました。
 
 
#5で247.5g、#6で257.5g、以降の番手も仕上がり長に合わせた重さに調整しました。シャフトはフジクラの60gのTタイプ、グリップはプライドの62サイズのラバー46g。

JPX#5長尺仕様 spec

♯5  39.25インチ  バランスD0.5  総重量356g  

練習場の2階打席からニュー5番アイアンで180ヤード付近まで飛ぶみたいで、今まで重くて練習場ではほとんど打たなかったのが、♯5、6番をたくさん練習するようになったらしいです。

それと♯5が楽になり球が安定したことで、距離計算がはっきりしたものになり、ユーティリティーのセッティングがしやすくなったようです。(このあたりに最近悩まれている方が多いように感じます。)

アイアンを飛ぶようにチューンナップかユーティリティーを距離を落とすようにリメイク?

ストロングロフト化はローヘッドスピーダーの味方なのか、ハイヘッドスピーダーの味方なのか?はむずかしくてよく解りかねますが、ミドルアイアン辺りから上の番手は、球が上がらないと距離が出ないのは確かです。

2011年、アイアンは軽量スチールからカーボンへ乗換のユーザーが少しずつ増えていくような気はします。

カーボンの方が重量に対しての設計の自由度は広いので、軽量スチールではできなかった「かゆい所に手が届いてる」良いものがいろいろ出てくるといいですね。