SUSのアンサー型パターの鍵型ネックを切断して、オーバーホーゼルのセンターネック仕様へリメイクします。
ネックを切断し、元の面、角のラインを整える。
オーバーホーゼルのピンを作るのですが、最初の仮止めや共付で溶けてなくなる部分を、溶けて無くなってもまだマイナスにはならないように、余分に溶かしシロのように余分な寸法を残しておきます。
そして下部に指定のライ、ロフトに合わせた角度を付けると、この時点でピンに左右が出来ます。
ボディー側の取り付け位置を出し、ブレード上部のアールの部分を溶接できるように平らにする。 見本のモノと同数値に正しく収まるように、双方の取り付け位置に罫書き針でしるしを入れます。
地味な作業ですが、適当にすると後で大変な目に遭います。 反対に、ここまでの工程をキッチリやっていれば、後がやり易いです。
大袈裟な話しではなく、弁償できない一点モノを作業している自覚を持って、面倒くさがらないで何度も途中確認です。
焼いて縮む、叩いて伸びる、の板金作業の「叩く」を絶対しないで、一発勝負で角度を完璧に出して、付けようとしていますので。
まず、角度を決めてしまうために周囲を仮止めします。 FPの関係上、出過ぎていて仮止めしにくいので、フェース側の角は少し削り落とします。
溶接で止めていく時に溶けて引っ張られるので、角度が動かないように、場所を考えて止め数を増やしていきます。
溶接で仮止めが済めばもう動かないので、少し電気を落として、共付けできるところはしてしまいます。
その上からSUS溶接棒を使い、とりあえずぐるっと溶かしてのせていきます。
巻くように適量のせた後、ゆるい電気で双方の本体に、ペチャっと溶かすようになぜていきます。
もう強度は出てますので、のった溶接跡をとるように削って仕上げます。
鉄なら曲がって見えるように、立体的に削って作るのは得意な方ですが、SUSは硬く粘るので、そう簡単には頭で描くラインは出てくれないです。
仕上げは光を押さえたいので、ホワイトビーズのメッキで仕上げました。
今回のやり方は、手間はかかりますが、同じ仕上がりになり易いやり方だと思います。