今回は、前回の続きのようで余談です。
前回、ジェイビームのドライバー455-EIに対して円熟という言葉を使ってしまいました。
売る側の立場の人間が、日々進化し続けるドライバーを煮詰まっているように表現してはいけませんね。
なぜ、そんな表現になってしまったのかと言うと455-EIはすっごいPena型です。
丸型ヘッドでヒール側後部にボリュームを持ってきているヘッドを、昔はペナタイプって呼んでましたね。
今から15年?くらいも前の話で、残念ながらそのブランドはもう存在していないようですが、G-ARKと言うブランドが、何か思いのこもってそうなマニアックなペナの立体感、アウトラインのチタンヘッドヘッドを作っていました。
「おっ、トニーペナ!いや・・・えっ~と沼沢モデル?」みたいな第一印象で、ヘッドの大きさの割にフェースが小さく、どこに当たってもと言う印象のタイプではなかったのですが、カッコいいオーラが出ていて、打球感、音もまずまずだったので販売させて頂いてました。
パーシモンでのトニーペナ、トップデザイナーをされてましたがそのマクレガーブランドではなくオリジナルブランドの、ソールにコインで回すような蓋の付いたペナのアウトライン。
表現として今の時代、ペナタイプではもうイメージが伝わらないので、言葉的に通用しませんね。
昔、ペナのパーシモンを初めて見た時は、少し「えっ?」から始まって、「何これっー ・・・」みたいな放心気味にされて、その後にだんだん「かっちょい~」がこみ上げて来て感動したなぁ・・・。
塗り替えの仕事のときは、古い塗膜を剥離するのに削った形跡をなぞれるので、「ここは、構えて見た時にこう見えるように、こんな削り方にしてある」とか当時の社長に教えてもらいながら、特徴も解って「ほ~」の連続、興味津々で面白かった「でっち時代」でした。
思えば未だにあの頃にペナから受けた衝撃は、記憶の中に焼きついてしまっていますね。